1. ホーム
  2. 健康ニュース
  3. ≫ インフルワクチン、供給不足回避の見通し-厚労省、化血研の出荷容認へ

インフルワクチン、供給不足回避の見通し-厚労省、化血研の出荷容認へ

 化血研(化学及血清療法研究所)のインフルエンザワクチンが出荷できない状況となっていることについて、厚生科学審議会感染症部会は21日、「出荷を認め、供給不足を避けるべき」とする意見書案を大筋で了承した。厚生労働省は意見書を踏まえ、近く出荷を認める方針だ。【新井哉】

 インフルエンザワクチンをめぐっては、化血研の血液製剤に不備のあったことに伴い、厚労省が化血研のワクチンについても品質や安全性の確認を実施。承認書と製造実態でそごが報告されたことから、今シーズンの出荷が危ぶまれていた。

 厚労省は、この日の部会で、これまでの確認作業の結果を踏まえ、「報告されたそごなどや情報が当該ワクチンの品質、安全性などに重大な影響を及ぼす可能性は低い」と判断したことを報告。また、化血研のワクチンが供給されない場合、「11月下旬ごろには供給が不足することが見込まれる」といった予測も示した。

 厚労省の報告を受け、部会では、化血研を含む4社が出荷予定の約3000万本のうち、約29%が化血研のワクチンが占めることなどを考慮し、インフルエンザの発生の予防や、まん延の防止を推進する観点から出荷を認めることを意見書に記載した。

 ただ、委員から関連法令に「違反している」との意見に加え、「厳しいペナルティーを科すべき」や「クオリティーの面を十分説明しないと化血研のものをボイコットする地域もあるのではないか」といった指摘も出たことから、厚労省は今後、化血研への指導や確認を徹底するという。