1. ホーム
  2. 健康ニュース
  3. ≫ デングウイルス高感度検出は「有効ツール」-血液混入をモニター、感染研室長が報告

デングウイルス高感度検出は「有効ツール」-血液混入をモニター、感染研室長が報告

 国内での感染報告が相次いだデングウイルスについて、国立感染症研究所血液・安全性研究部第一室の大隈和室長は4日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会血液事業部会安全技術調査会で、高感度核酸検査法を開発したことを報告した。これまでの検査法に比べて高感度の検出法が構築できたと説明。「今後のデングウイルスの血液への混入をモニターする有力なツールになる」とした。【新井哉】

 献血の血液から製造される血液製剤の安全性を確保するため、デングウイルスなどの病原体の血液混入の防止は重要な課題となっている。しかし、国内に輸入されるリスクのある病原体に対する高感度の検出法については、「未整備の部分が多く、将来の国内感染発生時に万全に対応できる体制には至っていない」(大隈室長)のが実情だ。

 同研究所は、効率よく検出するための高感度核酸検査法を構築し、日本赤十字社の臨床検体(約2000人分)を使って検査を実施。調べた全検体でデングウイルス(1―4型)の核酸は陰性と判定されたという。

 大隈室長は「陽性コントロール検体は陽性、陰性コントロール検体はすべて陰性を示し、検出系として問題ないことも確認された」と説明。今年度は、蚊が媒介に関与し、国内への輸入のリスクが懸念されているチクングニアウイルスについても、高感度核酸検査法の開発を行うという。