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ノロなど感染性胃腸炎、首都圏3都県で増加-集団発生の小学校で学級閉鎖も

 ノロウイルスなどの感染によって嘔吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎の患者報告数が、神奈川県を除く首都圏の3都県で増えていることが、東京都などがまとめた2日から8日までの週の患者報告で分かった。千葉県内の小学校では集団発生で学級閉鎖の措置が取られ、患者の検体からノロウイルスが検出されたという。【新井哉】

■東京は3週連続で患者増、大田区が最多

 2日から8日までの週の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、埼玉県で前週比13%増の4.88人、千葉県で5%増の3.77人、東京都で4%増の5.4人となった。神奈川県は前週と同じ4.87人だった。

 東京都は3週連続で増加しており、保健所別では大田区が最も多い9.46人を記録。中野区(9.17人)や江東区(8.67人)、葛飾区(8.5人)、八王子市(8.45人)、中央区(8.33人)などでも多かった。

 埼玉県では、熊谷(9.78人)やさいたま市(6.63人)の保健所管内で多く、県内の年齢別では5歳以下が全体の6割近くを占めた。

 患者報告数が増加傾向となっている千葉県は「今後の動向に注意が必要」と指摘。この週は県内の16保健所のうち半数の保健所で前週を上回った。松戸(7.81人)や柏市(7.56人)などで多かった。

■児童30人以上が嘔吐や下痢、ノロウイルス検出

 感染の拡大に伴い、集団発生も起きている。千葉市は9日、市内の小学校で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。市によると、30人以上の児童に嘔吐や下痢、腹痛の症状があり、市環境保健研究所で実施した便の検査で、3検体からノロウイルスを検出。発症者の多かった1クラスが学級閉鎖となった。

 市は手洗いの徹底に加え、風邪や下痢などの症状がある場合、調理をする人は食品を直接取り扱わないことや、カキなど二枚貝は十分に加熱(85-90度で90秒)して食べることを求めている。

 感染性胃腸炎は、ほとんどがノロウイルスやロタウイルスなどが原因とされ、ピーク時には定点医療機関当たり20人前後にまで増える年もある。患者との接触に加え、嘔吐物や便を介して感染するため、予防には手洗いの励行や、嘔吐物などの適切な処理が求められている。