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マイコプラズマ肺炎、全国で増加傾向-感染研報告、前週比23%増

 乾いたせきや発熱などの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」の全国の患者報告数が増加傾向となっていることが、国立感染症研究所などがまとめた10月19日から25日までの週の患者報告で分かった。前週に比べて5倍近く増加した岩手県は「例年冬にかけて患者数が多くなるので注意が必要」と指摘。東京で倍増するなど都市部からの報告が増加傾向で、大阪府は「報告数の多い状況が続いている」として警戒を強めている。【新井哉】

■8月ごろから増加傾向、26都道府県で前週上回る

 マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症。重症肺炎となるケースもあり、中耳炎や溶血性貧血、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎を併発することもある。飛沫感染や接触感染などで広がるとされており、最近では2012年に大きな流行があった。

 今年は8月ごろから全国的に患者が増え始め、首都圏や大阪などの都市部を中心に感染が広がりつつある。19日から25日までの週の基幹定点医療機関当たりの全国の患者報告数は、前週比23%増の0.75人となり、26都道府県で前週の報告数を上回った。

 都道府県別では、香川が2.2人で最も多かった。以下は東京(1.84人)、富山(1.6人)、大阪(1.59人)、愛媛(1.5人)、愛知(1.36人)、佐賀(1.33人)、埼玉(1.3人)などの順だった。 この週の患者報告数は、過去10年同期と比較すると、前回の流行が始まった11年と本格化した12年に次いで多く、4週前と比べても1.5倍の規模となっている。

■東京で患者倍増、9歳以下が半数超

 3週連続で報告数が増えた香川県は、人込みを避け、十分な睡眠と栄養を取るよう要望。前週比4.9倍の0.79人となった岩手県も、手洗いやうがいといった一般的な予防方法に加え、「患者との濃厚接触を避けることが重要」としている。

 小児の患者が目立っている。全年齢の患者数が前週比2.1倍となった東京都では、9歳以下が半数超を占めた。例年よりも多い状況となっている熊本県は「患者は主に小学生までの小児」としている。

 患者が増加傾向の三重県も「幼少期から青年期に多く見られる」とし、家族内感染の発生や感染者の3-30%が肺炎を発症することなどを挙げ、室内の換気など予防策の徹底を求めている。