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レンサ球菌咽頭炎の週報告、過去10年最多-全都道府県で前週比増

 主に小児が感染して気管支炎などを起こすA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の週当たりの患者報告数が過去10年で最多となったことが26日、国立感染症研究所がまとめた11日から17日までの週の患者報告で分かった。すべての都道府県で前週に比べて報告数が増え、前週の3倍以上となった兵庫県は、「学校や家族など集団での発生が多い」とし、マスクを着用することで鼻汁・唾液中にある菌の飛散を防ぐよう注意を呼び掛けている。【丸山紀一朗】

 11日から17日までの患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、前週比2.1倍の定点当たり3.43人を記録。都道府県別では、鳥取が7.58人で最も多かった。以下は、山形(5.43人)、新潟(5.42人)、鹿児島(5.31人)、島根(5.26人)、福岡(4.71人)、愛媛(4.7人)、山口(4.44人)、埼玉(4.29人)、広島(4.22人)、東京(4.14人)などの順だった。

 感染の拡大に伴い、警報基準値の定点当たり8.0人を上回る保健所管内が続出。東京都の多摩小平(8.27人)と江東区(8.11人)、新潟県の柏崎(11.33人)と三条(10.33人)、新発田(8.4人)、兵庫県の姫路市(9.85人)、鳥取県の東部(8.13人)、広島県の北部(15.25人)、山口県の萩(16.0人)と山口(11.2人)、愛媛県の中予(15.0人)、福岡県の福岡市早良区(12.4人)と北筑後(11.2人)、筑紫(9.63人)、同市西区(9.25人)、同市城南区(8.33人)、鹿児島県の鹿児島市(12.77人)と川薩(9.25人)などの保健所管内で警報基準値を超過した。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、レンサ球菌が引き起こす感染症で、気管支炎に加え、中耳炎や肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを起こす。主に小児の間で発生し、冬季や春から初夏にかけて流行する傾向がある。鼻汁や唾液中の菌の飛散などで感染し、家庭や教育施設での集団感染が多い。予防法は、患者との接触を避けるほか、うがいや手洗いなどが有効とされている。