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乳がん診断後生存率、喫煙で低下の可能性-宮城県立がんセンターの角川部長ら指摘

 宮城県は、県立がんセンター乳腺外科の角川陽一郎部長らの研究グループが、喫煙が乳がん診断後の生存率を下げる可能性があることを明らかにしたと発表した。喫煙は、乳がん罹患後の予後も悪化させることなども考察されるため、「早期の禁煙または最初から喫煙しないことが重要」としている。【新井哉】

 乳がんについては、生活習慣が予後に関係するとの見方もあり、これまで海外を含めた研究で、喫煙と乳がん患者の予後との関連が検討されてきたが、その結果は一致していないという。

 角川部長らの研究グループは、県立がんセンターに1997年から2007年に来院した848人の女性の乳がん患者を7年間ほど追跡したところ、21.5年以上喫煙している閉経前の乳がん患者は、喫煙していない患者に比べて、乳がんでの死亡リスクが3.4倍高いことなどが分かった。

 特に乳がんの悪性度を測る際の指標となっているエストロゲン(女性ホルモン)受容体とプロゲステロン(黄体ホルモン)受容体を発現する乳がん患者で、こうした関連が示唆されたという。この研究の成果は、日本癌学会の機関誌「Cancer Science」のオンライン版に掲載された。