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感染性胃腸炎、九州で警報値超の地域続出-鹿児島で6週連続増、例年に比べ早い流行

 ノロウイルスなどの感染によって嘔吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎の感染拡大に伴い、九州で警報基準値を上回る地域が続出していることが、各県がまとめた2日から8日までの週の患者報告で分かった。6週連続で増加した鹿児島県は、例年に比べ早く流行が始まったと指摘。手洗いの徹底に加え、ウイルスを残さないため、嘔吐物を処理する際は確実に消毒するよう求めている。【新井哉】

■目立つ幼児の患者報告、宮崎では1-3歳が4割

 2日から8日までの週の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、長崎県で前週比88%増の9.25人、佐賀県で45%増の8.83人、大分県で30%増の11.94人、鹿児島県で12%増の13.42人、福岡県で8%増の10.13人、熊本県で5%増の10.88人。宮崎県(4%減、13.61人)を除く九州6県で患者が増えた。

 本格的な流行が始まった地域も出始めており、鹿児島県では、大口(27.0人)と鹿屋(23.8人)、出水(23.0人)の3保健所管内で警報基準値の20.0人を上回った。このほか、熊本県の菊池(27.2人)や福岡市西区(26.0人)、宮崎県の小林(25.67人)、長崎県の西彼(23.75人)、大分県の大分市(20.36人)でも警報基準値を超過した。

 幼児の患者が目立っており、鹿児島県の患者報告では、1歳が112人で最多となったほか、2歳(88人)と3歳(76人)も多かった。宮崎県でも1-3歳が全体の約4割を占めたという。

■検体からノロウイルスなど検出、予防対策の徹底を

 この時期の感染性胃腸炎について、鹿児島県はノロウイルスの病原体が起因となるケースが大半を占めると指摘。県環境保健センターで10月に受け付けた検体からは、ノロウイルス(7例)とアデノウイルス(3例)、サポウイルス(1例)が検出されたという。

 県は予防対策として、▽外出後やトイレに行った後、調理や食事の前などには必ず手を洗う(所要時間は30秒が目安)▽ふん便や嘔吐物を処理する際は、ノロウイルスが残らないように確実に消毒をする▽施設などではすぐに嘔吐物などの処理ができるように使い捨ての手袋やマスク、ガウン、次亜塩素酸ナトリウムなどを準備する―といったことを挙げている。